アイルランドで日本人差別ってある?

ワーホリ生活
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こんにちは!

今日のテーマは、これまでと違ってちょっとネガティブな内容ですが、

海外生活でちょっと気になる、日本人差別・アジア人差別についての実態。

これは、あくまでも私が約半年ダブリンで生活してみての個人的な感想ですので、

全く何も感じないという人もいれば、もっとひどい目にあったという人もいるかもしれません。

私はこれまで、そこまで何も感じずに生きてきた人間なので、鈍感あるいは幸せな環境だと思います。

そんな私が感じたアイルランドでの生活で経験したことをシェアしたいと思います。

「チャイニーズ?」

アイルランドに限らず、海外(特にアジア以外)で生活する日本人が必ず言われることは、

「Are you Chinese?」「Are you from China?」だと思います。

一発目で日本人だと言われることの方が少ないです。これ自体は差別でもなんでもないです。

だって、人口比率的に絶対に中国人の方が世界中にたくさんいるんだから、

東アジア人の顔なら、確率的に一番最初に聞いた方がいいのは中国だと思うからです。笑

そもそも、中国人から中国人に間違えられることだってあります。笑

そこで、ジャパニーズだよと訂正すると、「Oh, Sorry」って言われるし、

中国人だと間違えられて差別行為をうけたこともありませんので、

アイルランドでは日本人にも中国人にも比較的ウェルカムと言えるのではないでしょうか?

「中国人に間違えられた!韓国人に間違えられた!」と怒ったり悲しくなったりする人もいるようですが、

じゃあ、アフリカの人たちの見分けつきますか?ヨーロッパの人たちの見分けつきますか?

アジア人でもない人たちが、中国人・韓国人・日本人、特にこの3国を見分けるなんて至難の技です。

リスペクトが感じられない、とか言う人もいますが、見分けるのは別問題です。笑

昔、中国人・韓国人の友人と私の3人で、この話をしたことがあって、

よくお互い間違えられるよね〜、でも、うちらはほぼ見分けられるよね、不思議〜と話してました。

どこのエリアでも同じようなもんで、自分たちだけにはわかる違いがあるのだと思います。

「Do you sell Chinese food?」

そんななかでも、先日ちょっと驚いたことがありました。

バイト先のカフェ・レストランであるお客さんに「この店は中国料理を売っているのか?」といきなり聞かれ、

「??」と思いつつ「チャイニーズフードはなくて、うちのメニューはこれだよ」とメニューを見せると、

あ、じゃあこれ…と他のメニューを注文。

いやいや、明らかにここはチャイニーズレストランに見えないだろ…と思っていたのですが、

それを横で見ていた同僚が、そのお客さんが離れた後、

「I’ve never met such a stupid man before…」と言って呆れてました。

「店に入って最初にいた店員がアジア人のあなただったから、中国人と思って、この店がチャイニーズレストランだと思ったのだろう。そんなわけあるかい!!アジア人がいたらそのレストランが必ずアジアンフード扱ってるなんてわけないだろ!!」(実際はこんな言葉遣いじゃないけど、笑)

あーなるほどー、とその時は妙に納得したんですけど、よくよく考えたらそれって、

「アジア人が普通のレストランで働いているわけがない」

「日本人ならジャパニーズレストラン、中国人ならチャイニーズレストランで働くのが普通」

みたいに思われているのかな〜と後から考えてしまいました。

まあ、このお客さんは珍しいタイプだけど、そう思われることもあるんだ、という感じです。

つり目のジェスチャーは差別行為?

目尻を横に引っ張って細くする「つり目ポーズ」をたまにされることがあります。

私も、なんと仲の良い友人にされて、びっくりして、その場では何も言えませんでした。

これがアジア人差別の行為だと知っている人は多いはずですが、

ヨーロッパ圏や南米圏の人たちは、意外とそのことを知りません。

中国・韓国・日本人の東アジア圏の人種を表していて、私たちこの国の人間はつり目ポーズに敏感です。

ただ「アジア人=目が細い=それを表すジェスチャー」という悪気ない行為としてやる人がいるのです。

そして、多くの日本人は、そのジェスチャーをされてすぐさま反論できないまま、

その場を笑ってやり過ごしたりすることが多いのではないでしょうか…。

これを、しっかりと指摘して「やらない方がいいよ」って言える人間になりたいものです…。

でも、やってる人たちは、そもそも「つり目=差別」っていう意識がないんでしょうね。

「目が細いのはアジア人の一つの特徴でしょ?何が嫌なの?」という感じなのではと思います。

私たちアジア人が勝手に「目が細い・小さいことはコンプレックスだ」と思いがちなので、

差別意識を感じてしまうのだと思います。

逆に、芸人がコントとかで「付け鼻」をしたりして「白人」を表したりしますが、

あれと同じような感覚だろう、とどこかで読んだことがあり、妙に納得しました。

なにはともあれ、肌の色、目鼻立ちなど「人種による身体的な特徴は安易に話題にしてはいけない」

これに限りますね。

ティーンネイジャーにはご注意

teenagerと言っても本当に10歳・11歳くらいから、おっきい子は18・19歳くらいまで、

こっちの子供達(特にシティセンターで子供だけでうろついている子達)には注意です。

私もすでに何度かちょっかいを出されそうになっていますが、完全無視で対応しています。

これはもはや、アジア人だから狙われているのかは定かではないですが、

歩いていたり自転車に乗っていると、横から追っかけて来ようとしたり驚かせようとして近づいてきます。

本当にただただ、大人をからかって面白がる、たちの悪いいたずらです。

小柄でおとなしそうなアジア人なんてかっこうのカモですが、アジア人に限らず、

見るからに移民っぽい外国人を対象にしてくることが多いようです。

なんと、アイリッシュの友人もティーンたちに絡まれたことがあるらしく、

その時そのこどもたちに「自分の国に帰れ!!!」と汚い言葉で罵られたんだそうです。

(友人曰く、ドイツ人にでも見えたんじゃないかな〜とのこと)

「こっちもアイルランド出身だ」と言い返したら、そのまま罵声浴びせて逃げていったそうで。

見るからに外国人顔の我々日本人が同じように「国に帰れ!」と攻撃されてもおかしくないですよね。

最近のティーンたちの一部は、親が対して面倒を見ず、教師も手をつけられず、

大人へのリスペクトが全くない態度をとることで問題になっているそうです。

彼らは法律的にも守られていて、ティーンに攻撃されたからといって大人は仕返しできず、

まわりの大人もなかなか助けにくいのが現状ですので、危害を加えられないように近づかないことが大事です。

そうはいっても、もちろんいい子供たちもたくさんいますので、心配しすぎないように…

「ん?」と思ったら冷静にきちんと言葉にすることが大事

ということで、以上が私の身近で感じたことです。あんまり大したことはないです。

「そもそも差別っぽいことされても気づいていない」ことが、

往往にしてあるのではないかと、思っています。(もしかしたら私だけ?)

移民が多い国で生まれ育っていないため、人種差別を身近に感じにくい環境で生きてきた人が多いはず。

そうなると、「なにが差別行為なのか?」ということに気づきにくいと思います。

そして、全体的に日本人は控えめでおとなしいので、ちょっと「ん?」と思っても言えないことが多いはず。

また、そういう時に、苦笑いとか愛想笑いとかでごまかして、

”空気を察して…”という態度をすることも多いと思いますが、なめられるだけで全く通じません。

はっきり自己主張をする国では、こちらもきちんと言葉で返すことが大切。難しいけど。

 

また、大前提として、アイルランドには日本人が少ないです。

南米、他ヨーロッパ、中東、いろんな人が暮らしていて、アジア人も、その中の日本人も稀な存在。

そもそも「日本についてよく知らない」人の方が多い事実。

中国や韓国とごっちゃになっている人が多いと思います。

なので、差別をするつもりはなくても、全く違う国のことを日本だと思って話してきたり、

それはあんまりアジア人に言わない方がよいのでは…ということを直接言ってくる人もいます。

でも、大概の人は差別意識があるわけではなく、「単に知識がない」ということが多いです。

こういう時も、きちんと「それは違う国だよ」「アジア人だからといってそんなことはしないよ」と

毅然とした態度で話ができれば、相手も対等に話してくれるのではと思います。

一番大事なのは、「アジア出身」「日本出身」だからと言って私たちはひとくくりではないということ。

そういうことを知らずにひとまとめに話をされて嫌だなと思ったらはっきりいうこと。

また、自分もあんまり「〇〇人ってこうだよね」と人種や国籍だけで人を判断しないように、

日頃から心がけないといけないなと思います。

そうはいっても、自分もよくやってしまうので…。

 

最後に、こんな記事を書きましたが、こちらで出会うほとんどの人は本当にいい人ばかりですし、

あまり恐れることはないです。

ただ、どういう態度や行動が「差別行為」なのかを認識して、お互いに注意するのは大切だなと思います。

 

コメント

  1. Greggcog より:

    Полезно