アイルランドで働く!〜総括編〜

ワーホリ生活
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こんにちは!

ちょうど今月末の帰国で仕事も辞めることになるので、

10ヶ月働いてみての総括を勝手にやってみたいと思います。

初めてカフェで働いてみて

ワーホリ定番の仕事、カフェ。実は、カフェで働くのは人生で初めて。

(ファストフードとか居酒屋とかは多少の経験はあったのですが)

経験重視のこの国で、バリスタ経験がないのは致命的でしたが、うちのカフェはレストランでもあるので、

募集が「バリスタ」ではなく「フロアスタッフ」だったのが幸いしました。

カフェといっても、食事を提供する店ならウェイターやキッチンポーターなど様々なポジションがあり、

一度働き始めれば、あれよあれよと全ての仕事を覚えさせられて、ポジションが関係なくなりました。

今ではもちろんバリスタとしてコーヒーも淹れられるように。

実は、カフェで働くというのは、私の中の一つの夢で、

日本で「仕事やめてカフェで働くのが第2の人生プラン」と上司にまで豪語していたものでした。笑

コーヒーの香りがする空間にずっといられるのは幸せ。

と思っていたけど、忙しすぎて香りを満喫するどころか動き回ってヘトヘト。

こういうのは、ファストフード店で働いていた経験の方が役に立ちました。

初めて“海外で働く”

人生で、海外出張以外で、海外で働くのはワーホリが初めてでしたが、

仕事探しまではなんとかなったものの、働き始めてからは結構大変でした。

面接ではそんなに英語力は必要なかったものの、働き始めると、忙しい環境の中で、

同僚やお客さんから言われる英語を聞き取れない、すぐに英語で返答ができないが多発。

言葉が通じない相手が働いている環境は、他の同僚からしても大変だったと思います。笑

もっとゆっくりゆったりした職場ならよかったのかもしれませんが、

少ないメンバーでかなり忙しい店を回すことが多く、余裕のない状態。

これまで私のブログを読み続けてくれている人は、私の愚痴をたくさん見てきたかもしれません。笑

働き始めて半年はずっと仕事で足を引っ張っていて、その間ずっとマネージャーたちから、

「もうフルタイムじゃ無理じゃないか?なにが働く上で難しい?なんでできないのか?」

真剣に何度も聞かれていました。泣

おそらく、なんとかなってきたのは、後半数ヶ月くらいです。

でも、同じ職場で10ヶ月働き続けてよかったなと思います。

どこかで嫌になったり諦めて辞めていたら、また次の職場でも同じこと繰り返してただけだろうし、

なんとか耐えて、最後はちょっとでも職場の戦力になっていると感じられるようになりました。

おそらく仕事や英語の上達は、普通の人と比べても遅いレベルだと思います。

ただのカフェバイトでさえ、この様…

オフィスジョブなんて無理だっただろうなと自分にも納得がいきました。笑

日本との働き方の違い

そもそも日本のカフェを知らないのですが、一般的な働き方を比較してみると、

日本より対人関係は楽な感じがしました。

職場においての人間関係はかなりあっさりしていて、

悪口とか明らかなイジメ(無視とか態度を変えるとか?)はもちろんないし、

ちょっと問題ありなスタッフがいても「あの子ってああだもんね」と一つの性格として割り切る感じ。

もちろん仕事にあまりにも支障がでるようならクビになりますが、

ちゃんと仕事ができるようなら、あとはそこまで問題視されませんでした。

裏で愚痴を言うこともありますが、裏でだけでなく本人にも言います。笑

悪い点があったら本人に言って改善していく、って当たり前のようで簡単ではないですよね。

遅刻とか仕事のミスとかもかなりあっさり。起こってしまったことに愚痴愚痴言わない。

さくっと原因確認して、うん次は気をつけよう!みんなにもリマインド!ハイ終わり!

(これは、店とかマネージャーの性格によって変わると思うのですが)

接客のやり方も全体的にそこまで日本と大きな違いは感じませんでした。

「日本のおもてなし」は世界と比べるとスゴイとよく聞くけど、日本も海外も変わらないと感じました。

少なくともうちの店は「常にお客様に笑顔で挨拶する」「フレンドリーに正確に素早く接客」

「常連の名前とオーダーを覚える」「お客様に頼まれる前にこちらから動く」などの心構えは絶対。

働き始めは「え、海外ってもっと気楽に働くもんじゃなかったの?」と思いました。笑

日本のおもてなしは「振る舞いが丁寧」だったり「あらかじめの気配りが細かい」ですが、

こちらは文化的にもともとフレンドリーに人に接するのが当たり前なんだと思います。

どちらかといえば、お客さんの質が違います。笑

ちょっとしたことでクレーム言う人はほぼいないし、みんなとても寛大で店員にもとっても優しい。

いろんな同僚たち

アイルランドで働いて一番良かったと思うのは、いろんな国籍の人たちと働けたことです。

私のカフェでは、日本人は私だけ、他のスタッフの出身地は、

アイルランド、メキシコ、チリ、ポーランド、ルーマニア、スペイン、ブラジル、アルジェリア、

ハンガリー、フィリピン、モルディブ、フランス、ラトビア、、、もう様々です。

ヨーロッパじゃなかったら、こんな多種多様な人々と一緒に働くこともなかったかもしれない。

基本的にはアイリッシュの子たちが学生でパートタイムが多かったので、

店をまわしてる大半のフルタイムスタッフは外国人ということになります。

多くの人たちは、結婚してアイルランドで暮らしていたり、EU圏出身なので自由に暮らせる人たち。

ワーキングホリデーで一時的にしか滞在できない私は、逆に珍しいパターンでした。

そして、マネージャーも一スタッフも、年齢関係なく(というかお互いの年齢ちゃんと知らない)

歳とか人種とか関係なく人を尊重して、対等に接して対等に働ける環境でした。

当たり前なのに、なんだか、日本でこれをやるのは簡単でないような気がするんです。

気にしないつもりなのに、無意識にみんな前提条件として歳とか人種とかその人の過去とか、

織り込んで接してしまうのはなんでなんでしょう。私だけですかね?

ちなみに、日本でも学生バイトの子なんかは突然来なくなる人がいたりしましたが、

それはアイルランドでも変わりません。笑

私も10ヶ月働いている間に突然バックレた子は3〜4人いました。

休暇の取り方と有給休暇

アイルランドでは「バイト」という概念がないので、

カフェで時給制度で働いていても、フルタイム勤務ならいわゆる正規雇用みたいなもの。

きちんとアイルランドの法律に則って経営している店なら、以下のような扱い。

バンクホリデー(たまーにある月曜祝日みたいな日)に働いたら、割増時給。

National Holidayに働いたら割増時給、休みでもその分の給料が発生(Holiday Pay)。

お正月(1月1日)、聖パトリックの日(3月17日)、イースターの月曜日、5月の第1月曜日、
6月の第1月曜日、 8月と10月の最後の月曜日、クリスマスの日(12月25日)、聖ステファンの日(12月26日)
*パートタイムワーカーは、祝日の前日の5週間で少なくとも40時間働いた場合のみ。

私もクリスマスやニューイヤーは店自体が休みでしたが、しっかり給料がもらえました。

これはアイルランドの法律で決まっているので、ちゃんとした店なら共通です。

「ちゃんとした店」じゃないところも多いのが現実ですが。

また、うちの店は1週間ごとにシフトが出るので、休み希望がある場合はその都度事前に相談。

個人的に長期休暇が取りたい場合は、2〜3ヶ月前には伝えておくのがうちの店のルールでした。

これはもちろん職場によって違いますが、早めに伝えておくに越したことはありません。

旅行などに行く場合、早めに日程を決めて「もう飛行機を予約するので」と伝るべし。

特に、8月と12月は誰もが長期休暇をとりたい時期なので、

店も人数調整する必要があり、早く言わないと休みがもらえない場合も(実際無理だった…)

みんな、長期休暇では1〜2週間のHolidayを年に2回くらいはとっていました。

年間で1,365時間働いていれば、4週間のいわゆる有給休暇がもらえる法律なので、

フルタイムで働いていれば、Holidayは有休として扱われ、がっつりお給料が入ります。

年間でなくても、月に何時間以上働いていたらOKなど、他の計算方法もあるようです。

時給制で働いているのに有休がもらえるという、神システム。ありがたや。

私も2回ほどHolidayいただいて、しっかりと給料も貰えました。最高です。

このあたりも、きちんとした会社・店なら当たり前の権利なので確認してみてください!

結論として、カフェのお仕事だけで十分に稼げました。

旅行にあまり行っていなければ、貯金もできたレベルではないかな、と。笑

10ヶ月経って

4月末から働き始め、2月末退職で約10ヶ月。

その間、いろんな人と一緒に働き、先に辞めていく人も多かったですが、

たまに飲みに行ったりして、ちょっとでも仲良くなれたのは嬉しかったです。

いつのまにか、長期休み明けに、店に入れば、帰ってきたなーという気持ちになるように。

いつもの同僚たちと顔を合わせて、安心できる場所に。

働き始めは、結構辛かったような思い出もいつのまにか変わるものだなー。

ということで、帰国ギリギリまで働く予定です。

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