アイルランドのホームステイってどんな感じ?

ワーホリ生活
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こんにちは、翔です。

今回はホームステイについて話をしたいのですが、

実はホームステイはこちらに来ていた最初の1ヶ月のみで、もうだいぶ過去の話…。

いまさらなんですが、覚えているうちに記録しておいた方がいいなあと思い立ち、急にまとめました。

あと、ホームステイの経験は5回程あり、元エージェント勤務なので人よりもちょっと詳しい、はず。

これからアイルランドにワーホリや留学で来てホームステイをしようとしている人、

人生で初めてのホームステイという人もいるかもしれないので、なにか参考になれば嬉しいです。

そもそもホームステイとは?

いや知ってる…と思うかもしれませんが、案外この定義って説明されていないことが多いような気がします。

なんとなくイメージだけでみんな知っているつもりになっているというか…

もちろん、一言で言うと海外の家庭に滞在させてもらうこと、なんですけど、

それ以外のことを知っておくと、現地に着いてからのこともすんなり受け入れやすくなると思います。

まず、「家庭」といっても様々で、大家族もいれば老夫婦もシングルマザー家庭もいます。

昨今だと、同性婚カップルが受け入れをする場合もあります。時代ですね〜。

そしてももちろん「人種」も様々。

アイルランドは、いわゆる「生粋のアイリッシュの家庭」がホームステイ先に多い気がしますが、

世界では多くが移民大国なのでホームステイ先の家庭が移民の方という可能性も十分あります。

(カナダ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなどで留学だと確実に可能性あがります。)

もう正式には、アイルランドのパスポートを取得し永住しているとしても、ルーツは別の国、とか、

アジア系、中東系、南米系、いろーんな人がホストファミリーとなる可能性があります。

でも移民の人も含めて、その国の人たち、なので当然と言えば当然です。

日本人は、まだまだ外国人は外国人という意識があるので、その感覚がわからないかもしれませんが…。

ということで、長々と書きましたが、要は、

必ずしも思い描いている「ファミリー」ではないかもしれない、

だけどそれが「ホストファミリー」なんですよ、ということです。

家族構成や人種に関しての要望や変更を言うことは「差別」になるのでタブーだと思ってください。

長年、留学エージェント業界ではこの問題と戦っていると思います。

どうしても多くの人は「白人で目の色が違う・優しい夫婦と可愛い子供がいるファミリー」を期待しがち。

もちろん、そういう家もあります。

でも、実際はいろんな人がいろんな事情で家の中の一部屋を貸しているのです。

それでも、アイルランドで出会った日本人から「思っていたファミリーでなくてがっかりした」

と言う言葉を聞くことが多く、まだまだ「ホームステイ」の概念が浸透していないな、と感じました。

なんか偉そうに書きましたが、留学業界で働いている方ならわかってもらえる問題じゃないかなと思います。

私のホームステイ先

さて、自分の話をしますと、今回のアイルランドのホームステイは語学学校に手配をしてもらいました。

というか、最初はそのような形になることが多いと思います。

もちろん、直接のやりとりで現地家庭に滞在させてもらうと言うやり方もアイルランドではよくあります。

実は実は、冒頭であんなことを書きながらも今回のファミリーは

アイルランド人の夫婦・小学生の子供3人・犬1匹、という典型的なTHE・FAMILYでした。笑

こどもたちはみんなブロンドの髪をしていて…可愛い。おまけに飼い犬も可愛い。

シティセンターからバスで30分ほどの郊外の一軒家。

両親は共働きで、家事も分担しながら生活している、結構よくある家庭かなと思います。

実は、仕事柄、他の国でもホームステイを何度もしたことがありましたが、

ほとんどがシングルマザー家庭かリタイアしたおばあちゃんの一人暮らしだったので新鮮でした。

というか、初めてちゃんとお父さんのいる家庭だったので、最初は距離感がわかりませんでした。笑

1ヶ月ホームステイをした感想

率直に言うと、「結構ドライな感じだな」という印象。

受け入れにはとても慣れていて、必要以上に関わらない、でも冷たいわけでもなく会話もしてくれる、

距離感としては大人の日本人にはありがたい感じさえしました。笑

前情報として、ヨーロッパ圏(イギリスとか)のホームステイはビジネスライクな家庭が多い、

と聞いていたので、なるほどこんな感じか〜と思ったりもしました。

(あくまでもこれは傾向なので、過去にイギリスでホームステイした家庭はまた違った感じでしたが。)

朝ごはんはセルフで好きなものを食べていいスタイル、夕食は準備してくれたもを食べるスタイルでした。

結構驚いたのは、「夕食はラップをかけてキッチンに置いておくから好きな時に食べて」だったこと。

これは、他のファミリーでは一緒に夕食を食べるのが普通だったので初めての経験でした。

でも、小学生の子供たちと生活スタイルは確かに違うので、ファミリーと別行動になるのもわからなくはない。

これは家庭によって様々だと思います。

ちなみに料理はどんな感じかと言うと、基本的にメイン(肉or魚)+ポテトと野菜の付け合わせ。

ある日の夕食。

この付け合わせはvegetable side dishと言って、大概1〜2種ですが、ポテトも野菜とみなされているので、

「フライドポテトとマッシュポテトと肉」みたいな謎のコンビネーションもあったりする。笑

とにかく、これが一般的なアイルランドの家庭料理らしいです。

味付けはないので、基本、自分で塩胡椒やケチャップをつけて食べます。

あと、アイルランドは島国なのに、あんまり魚を食べない。肉が多い。

もちろん家庭によっては、ピザやパスタが多い家庭とか、移民の方であればその国の料理とか。

家庭の数だけ家庭料理があるので、ほんの一例と思ってください。

 

また、休日(土・日)は結構遅めに起きてブランチになる家庭が多いようで、うちのファミリーもそうでした。

レストランなどでも、休日は昼1時くらいまでブレックファストメニューをやっています。

だからと言って、毎休日いわゆる「フル・ブレックファスト」を食べるかと言うとそうでもない。

あんな凝ったことアイルランド家庭は本当にやるのか?たぶん外食だけじゃない?という気も。

ちなみに、休日もファミリーとは別行動で、一緒に過ごすことはありませんでした。

これも家庭によるので、一緒に過ごしたい人は積極的にお願いしてみるといいかもしれません。

 

また、「共働きで育児がしやすい生活環境だな」と客観的に見て思いました。

ホストマザーもホストファザーもお互いの勤務時間を柔軟に合わせていて、

お父さんが夕食や朝食を子供に作っていたり、ある日は逆でお母さんが全部やっていたり。

驚いたのが、ある日家に帰ると、お父さんが夕方からカップケーキを焼いていて、

「学校行事に必要だから、明日こどもたちに持たせてやるんだ」と。

日本ではなかなか見られない光景だな〜、いいなあ〜、と思いました。

実際に、今はカフェで働いていますが、平日にベビーカー連れで店に来るお父さんの多いこと多いこと。

休みがしっかり取れる、定時で帰れる、父親が当たり前に育児に参加する。

これが日本に定着する未来は来るのだろうか…。

 

あと、困ったことといえば、シャワーです。ホームステイあるあるでもありますが。

小さい子供がいる家庭だと、子供達が寝る時間が決まっていて、夜は静かにしなければいけないことも多く、

うちのファミリーももれなくそうでした。夜10時以降は静かに。シャワーもそれまでに。

大人からすると結構な無理難題です。笑

そもそも毎日お風呂に入らない海外の人も多いですから、その感覚に合わせるのは大変。

最初は家のルールがわからなくて、ここの鍵は絶対閉めろ、今はシャワーを使わないで、

とかちょっと怒られたりもしました。

ホームステイの基本ですが、わからないことは積極的に質問する、英語がわからないときは分かるまで聞く

これに限ります。最初のうちは心折れそうになりますが…。

 

そんなこんなで、私が小さい子供と積極的に触れ合うタイプでない、ということもあり、笑

そこそこの距離感のままで1ヶ月のホームステイは終了しました。

(ホームステイをして涙のお別れなんてものは約束されたものではなく、その人の生活態度次第)

でも、私としては、とても快適に過ごせましたし、

生活の中で困った時には現地人のファミリーに聞くことができて助かった場面もありました。

最後の方は、契約上は滞在期間が終わってるのに「まだ部屋は空いているから1日延長してもいいよ」とか、

1年滞在すると伝えると「この家を離れた後でも困ったらいつでも頼っていいからね」と言ってくれたり。

もちろん社交辞令もあると思いますが、いろいろ助けてくれる味方になり得るので仲良くして損はないです。

アイルランドのファミリーってフレンドリーじゃないの?

結局のところ、結構付き合いにくい感じなの?と思われたかもしれませんが、

難しいのが「海外の文化や外国人の受け入れに興味があり、積極的に交流をしたい家庭」ももちろんいるけど、

「お金稼ぎのために家の間貸をしているだけ」ということも多くあるということです。

なので、確かにドライなファミリーもいます。

逆に、とってもウェルカムで、毎日一緒に夕食を食べよう!休日も出かけよう!という場合もありえます。

本当に、家庭ってひとくくりにできない。でもそれが、ホームステイの魅力です。

 

そして、ファミリーとの関係を築くのは自分自身なので、結局は自分の態度が鏡のように返ってます。

英語を話すのは疲れるし、ファミリーとの会話を避けたくなる時もあるけど、

ちょっと頑張ってなにか話すこと、話題作りをすること、はとても大事。

私も、できない時、うまく話せない時もたくさんありました。

というか、アイリッシュの通常の会話は早すぎてほとんど聞き取れない。絶望。

でも、基本的には外国人の受け入れには慣れているので、街中で会うアイルランド人と違って、

英語がうまく話せないことを理解していくれたり、こちらが困っていることを理解してくれたりします。

アジア人(特に日本人)の受け入れ経験があればなおさらだと思います。

ただし、アイルランドはほかのヨーロッパ圏(フランスとかスペインとか)の短期留学生ホームステイが

圧倒的に多いので、アジア人には不慣れなファミリーもいるので注意。

なので、ホームステイ中は、積極的に自分の思っていること・困っていることは言葉で伝える必要があります。

 

最後に、本当にファミリーと合わない、家庭のルールがあまりにも理不尽、

という場合もあり得ますので、限界だと思ったらファミリーチェンジをするという手段もあります。

語学学校手配のホームステイなら、学校に相談すれば変更できることがあります。

(もちろん、学校側がその理由では変更はできない、という場合もあります)

なるべくは、自分で解決する努力をして、自分でやれることはすべてやったけど無理、

ということなら、早々に学校に頼って環境を変えた方が良いと思います。

 

ホームステイは楽しいことばかりではない

これは鉄則だと思います。期待しすぎは最初のハードルをあげるだけ。

言葉の壁、文化の壁、家庭環境の違い、絶対にパーフェクトなんてことはないと思いますが、

楽じゃないからこそ海外生活って意味があると思っているので、

ホームステイを体験する全ての人が、なにかしら得られるものがあるといいなあと勝手ながら願っています。

最後は、元エージェント目線になってしまいました。笑

 

なので、私は、アイルランドのホームステイをおすすめする?と聞かれたら、私の答えは、

「しないよりは一回してみた方がいい、家庭を知ることはその国を知ること!」です。

 

以上、語り口調になりましたが、アイルランドでのホームステイ感想でした。

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