アイルランドで働く!〜税金編〜

お金のこと
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こんにちは、翔です。

前回は、仕事探しについてまとめましたが、今回は実際に働き始めてからの税金のお話!!

仕事探しの前回記事はこちら↓

働き始めると、もちろん給料が振り込まれます(当たり前…)。

銀行口座開設の記事でもまとめてますが、アイルランドでの給料支払いは3通り。

1、銀行口座振込

2、直接現金渡し

3、小切手払い

このうち、銀行口座振込の場合は、店側がきちんと税金計算をして差し引かれた額が振り込まれます。

2と3の場合は、税金が計算されない場合が多いです。※つまり違法なので注意。

ということで、今日はきちんと税金を払うとどのくらい引かれるのか?をまとめます。

今回は、実際の経験+独学で調べたことが多いので、間違っていたらすみません。

ただ、実際にちゃんと自分の給料明細で税金計算をして合っていたので今のところ問題ないと思います。

税金を払うには、まずRevenueに登録

アイルランドで働き始めてすぐは、給与明細に正しい税金額が反映されません。

なぜなら、そもそも、税金を納めるためには下記の2つを済ませている必要があるからです!

1)雇用主に自分のPPSナンバーを伝える
2)Revenueに自分の情報を登録する

それまでは、いわゆる「Emergency tax」というやつで、仮の税金を納める形になります。

最大40%くらい課税されてしまって、最初は全然給料が入らないので早めに登録が必要です!

もちろん、「Emergency tax」で払いすぎた税金は、後でちゃんと帰ってきます。

ということなので、PPSナンバーは仕事を見つける前に入手する方が効率的です。

PPSナンバーの入手方法は、前に記事にしているのでよろしければ↓

Revenueの登録方法

Welcome to revenue.ie
Office of the Revenue Commissioners

Revenueのホームページで「myAccount」を作成します。

ここで注意!イチからこのmyAccountを作ってしまうと、とてつもなく面倒な作業が必要になります。

登録した住所に認証パスワードが郵送される→郵便が届いたらログインをする→myAccount作成

という行程がなぜか必要で、1週間はかかります。

ですが、PPSナンバーをすでに取得していたら「MyGovID」というアカウントをすでに持っているはず。

なので、「Continue with MyGovID」からアカウントを作るようにしてください!

私はなにも知らずに、普通にこのやり方でやったのですが、友人は郵便を待ってかなり時間かかってました。

これだと、オンラインだけで数分でMyAccountが作成できるはずです。

MyAccountにサインインできたら、「employer’s tax registration number」を登録します。

この画面です!

働き始めたお店(会社)にtax registration numberが必要だといえば、教えてもらえます。

すでにPPSナンバーをお店に伝えていれば、あとは、この番号を入力するだけで、

税金の計算をRevenue側がやってくれ、払いすぎたEmergency taxが次の給料と一緒に返ってきます。

私は、1週間で反映されましたが、これはタイミングにもよると思いますので、気長に待ちましょう。

自分の税金事情を知る

上記のことが済めば、あとは勝手に適正額の税金が引かれるだけになるのですが、

実際どういう税金がかかってくるのか知りたかったので、いろいろ調べてみました。

まず、自分の設定を確認するために、Revenue側の反映が終わった後(Emergency Taxが返ってきた後)

もう一度「MyAccount」にログインして「My Documents」というページに行きます。

そこに「Amended tax credit certificate」というファイルが入っているはず。

PDFでダウンロードできるので、是非保存しておくことをおすすめします。

このPDFに、現時点でRevenueが計算した個人の税金控除額が記載されています。

といっても、いろいろと知らない単語・用語がでてくるので、以下で少し解説します。

基本の単語

とりあえず、よくみる英語の説明から…

給料明細 = payslip,  pay statement 
税金控除 = Tax credit
控除額上限 = Tax rate bands, Cut off points

あ、ちなみに、アイルランドの最低時給は2019年1月1日から9.80ユーロです。

さらに法律により、働くと給料明細が与えられる決まりになっていて、毎回の税金額も確認できます。

そして、アイルランドで働くすべての人が、税金控除が受けられます。

これも額が決まっていて、Personal Tax Credit と Employee Tax Credit合わせて年間3,300ユーロ。

これは年度の途中で仕事を始めても、年間3,300ユーロ分の控除が受けられるそうです。

税金の種類

まず、アイルランドの所得税関係システムのことをPAYE(Pay as you eran)といいます。

働いた分だけ税金を払う、いたって当たり前のことなんですけど、要は収入額によって税金も変動します。

IT

所得税にあたるのがIT(Income Tax)、これを一般にPAYEと呼ぶようです。たぶん。

2019年時点でワーホリで来た人は、年間35,300ユーロまでの収入の 20%それ以上は40%の課税。

この35,300という数字をcut off pointsといい、これを超えたら40%になる、という理解です。

そして、ITには、Tax Creditいわゆる税金控除が適用されます。

この2つは、年間額を週割り(年間52週)で計算され給与明細に載ります。ワーホリで来て働いている人は、

Weekly Tax Credit  63.47ユーロ

Weekly Cut Off  678.85ユーロ

となるはずです。

これをもとに計算すると、つまりつまり、

たとえば、週に600ユーロ稼いだらIT(所得税)は、600×20%で、120ユーロ。

だけど、控除があるので、120−63.47(Weekly Tax Credit)=56.53ユーロだけの税金でいいという訳。

でも、年度の途中で働き始めた人(1月1日から働いていない人)は、52週で割ったWeekly Tax Credit ではなく、働き始めてから年末までの週で割った額なので、もう少し週の控除額は大きいはずです。

実際、私も4月から働いているので、このITは現在支払っていません。

おそらくですが、まだ控除額の範囲内の税金しか発生していないと思われます。

※この辺は、現在自分に発生していない税金なので、私の調べた限りこういう理屈で発生していないのでは、と思っているだけで、実際のところはどうなのかよくわかっていないです…。

ここまでやって頭がパンクしかけました。計算嫌い…。

PRSI

「社会保険料」と呼ばれる税金で、※週38ユーロ以上の収入があるほとんどの人が対象。

私が現時点で支払っている税金は、このPRSIのみです。

支払う金額は、仕事の種類、収入などでPRSIクラスの所属が決定し、それによって異なります。

一人の従業員(自分)に対して、従業員(PRSI ee)雇用主(PRSI er)の2種のPRSIがあって、

週の給料が352ユーロ以下の場合、従業員はPRSIが発生せず、雇用主だけが支払います。

週352ユーロを超えると、従業員にもPRSIが請求されて、給料から差し引かれます。

これが、ちまたでよく聞く、
「週35時間以上働くと税額があがるから35時間におさえるか40時間MAXで働く方がいい」
というやつです。(聞いたことない人もいるかもですが…)
ちなみに、最低時給の9.8ユーロの場合でPRSIを計算した時の話ですので注意。

普通の飲食店などで働いていれば、PRSIクラスはAになると思うので、税額は収入の4%ですが、

1週間あたり352.01から424ユーロの間の収入の場合、控除があります。

控除額の計算は以下の通り(ややこしい)↓

€12 ー{(週の給料 ー €352.01) ÷ 6 }= your credit(控除額)
(週の給料 × 4%) ー your credit最終のPRSI額
ちなみに、週424ユーロ以上稼ぐと、単純に4%分のPRSIが引かれます。
でも、日本の社会保険料のことを考えると全然安いもんです。

USC

USCとは「Universal Social Charge」の略で、所得課税&健康課税のこと。

総所得が年間13,000ユーロを超える場合、支払う必要があります。※2019年時点

Revenueによって普段の給料から1年間の総収入が見積もられ、13,000ユーロを超えると判断されると、

毎週の給料から割りだされたUSC額が引かれます。

「Amended tax credit certificate」で自分のUSC見積もり額が確認できます。

私は、USC免除となっているので、現時点では支払っていません。

この見積もりが違っていても、Revenueに連絡すればリファウンドしてもらえるので大丈夫。

見積もり時点で13,000ユーロ以下で免除と判断されている場合は、USCはまったくチャージされません。

一応、USCの税率は以下の通り。

0.5%Up to €12,012
2%From €12,012.01 to €19,874
4.5%From €19,874.01 to €70,044
8%From €70,044.01 and over
11%Self-employed income over €100,000
たとえば、収入が13,001ユーロの場合、
12,012ユーロ×0.5%と、12,012ユーロから13,001ユーロまでの収入×2%の税金が発生します。

まとめとそのほか

現時点では、この程度しかまだ調べられていません。

というのも、働き始めたばかりなのと、年の途中から仕事を始めているので、

Revenueが見積もった年間の総収入概算があまり高くないこともあり、私はあまり課税されていないです。

なので、今後また新たに税金が引かれたり、リファウンドをする必要などが出てきたときに、

その時の体験を記事にしたいなあと思っています。

ワーホリ で働いた人は、たいがいリファウンドできると聞いたことがあるので…。

今回の記事は、なんだか小難しくてよくわからん、と思った人にむけて、話をまとめると。

働きはじめは、Emergency taxでがっつり税金引かれるけど後で返ってくる!
そのためには、すぐにRevenueのサイトでemployer’s tax registration numberを登録!
年度途中に仕事を始めた人は、基本的にPRSIしか税金は引かれない!
さらに、その人が時給9.8ユーロで週35時間までの勤務なら、引かれる税金は基本ゼロ!
ワーホリ のビザは1年だから、基本1月1日から12月31日までフルで働いている人はいないはず。
そう思うと、大体の人が控除額内の税金で済むだろうし、上記の条件もすべての人に当てはまるのでは。
ちゃんと計算してみるのは大事だなと思いました。
実際に、自分の収入を計算して税金のシステムに当てはめたら、ちゃんと合っていたので安心した。
お金のことはきちんとしたい。
これからも頑張って働いて、ちょっとずつお金を貯めていきたいと思います!

コメント

  1. 海老原千夏 より:

    はじめまして。わたしも今ワーホリでアイルランドにいて、Revenueの登録を数週間前にしたところです。
    もし差し支えなければお答えいただきたいのですが、Revenue登録をされるとき、質問項目が5ページほどにわかれてあったと思うのですが、このときNon-residence、Short term stayとしましたか?

    わたしは上記のようにしたのですが、このようにしたのが原因でemergency taxは来年1月まで返ってこない、しかも2019/1月からアイルランドに入国するまでの源泉徴収的な書類の提出が必要と言われました。

    予想していなかった事なので、戸惑っていまして、もし覚えてらっしゃいましたら参考までに教えていただきたく思います。

    宜しくお願い致します。

    • 翔(SHO)翔(SHO) より:

      こんにちは!
      ご質問についてですが、Revenueの登録とは、Revenue自体のアカウント作成のことでしょうか?もしくは、事業者番号登録の方でしょうか?
      5ページも質問があった記憶がなく、その項目についても記憶が定かではないですが、
      私の場合は「GNIBを取得して1年滞在」なので「Non-residence、Short term stay」は選んでいないはずです。
      質問者さんの状況がわかりかねますが、もし「GNIB&PPSN取得済みで、仕事のためにRevenueに登録」ということであれば、
      その場合はShort term stayではもちろんない(3ヶ月以上滞在する意思がある)ので、可能であればその登録自体が間違いだったので変更できないか確認した方が良いと思います。
      それ以外のことは、私も経験がないのでお答えできないのですが…
      申し訳ないです。
      うまくいくことを祈っています!